本屋さんには様々なタイプの本が並んでいますが、「文庫本」や「単行本」、「新書」など、形式によって分けられていますね。
ではその違いは何なのかと聞かれると、いまいちよく分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方のために、文庫本、単行本、新書の違いとそれらの長所・短所について詳しく説明していきたいと思います。
文庫本、単行本、新書の意味・定義・特徴
まずは、文庫本と単行本と新書の意味や定義、特徴について見ていきましょう。
文庫本とは?
文庫本とは、小さいサイズの叢書(本のシリーズ)のことを言います。
海外書籍で言うペーパーバックのことです。
単行本として出版された作品を更に普及させるため、1~3年後に安価な値段で発売されます。
単行本とは?
単行本とは、単独で刊行される本のことを言います。
文芸誌で発表された作品をまとめたものですが、書き下ろし作品も多数あります。
新書とは?
新書は文庫本より少し大きいサイズ(縦長)の叢書です。
書き下ろしのものが多いですね。
文庫本、単行本、新書の違い
それでは文庫本と単行本と新書、それぞれにどんな違いがあるのか見ていきましょう。
サイズ・大きさの違い
サイズ・大きさの違いですが、文庫本はA6判(W105×H148mm)、単行本はB6判(W128×H182mm)や四六判(W127×H188mm)、新書は新書判・B40判(W103×H182mm)です。
製本の違い
製本の違いですが、単行本は上製本(ハードカバー)で、文庫本と新書は並製本(ソフトカバー)です。
ソフトカバーの単行本もあります。
値段・価格の違い
値段・価格の違いですが、文庫本は1,000円未満の安い値段がほとんどで、単行本は1,000円以上する高価なものがほとんどです。
一般的には、平均すると文庫本がだいたい700円くらいで、単行本が1,400円くらいだと言われています。
倍も値段が違いますね。
新書は1,000円前後のものが多く、文庫本と単行本の中間くらいの値段です。
内容の違い
内容の違いですが、文庫本にはたいてい裏表紙にあらすじやあとがきが書いてあります。
これは単行本にはありません。
また、文庫本では単行本の内容に対し、訂正や加筆があったりします。
文庫本、単行本、新書の長所と短所
文庫本と単行本と新書の長所・短所(メリット・デメリット)を見ていきましょう。
まず文庫本と新書はソフトカバーなのでやわらかく、サイズも小さいので持ち運びやすいですね。
通勤、通学中でも気軽に本を読むことができますし、自宅で保管する場合でも場所を取りません。
値段も安価で購入できます。
単行本はソフトカバーのものもありますが、ハードカバーだと表紙も頑丈で作りがしっかりしているので、型崩れしにくく長期保存に適しています。
ただ、サイズが大きく文庫本や新書に比べて重いので、持ち運ぶのが大変なのと、長時間読んでいると手が疲れてしまいます。
自宅で保管する場合も場所を取ってしまいますね。
また、単行本であれば作品が発表されてすぐに読むことができますが、文庫本は単行本が出版されてから数年後に出版されるので、すぐに読むことができません。
まとめ
以上、文庫本と単行本、新書の違いとその長所・短所についてでした。
結構大きさや厚さにも差があるので、ブックカバーを選ぶ際などはサイズの間違いがないようお気を付けください。
最近では、フリーサイズのブックカバーもあるので、文庫本、単行本、新書と色んな種類の本を読まれる方にはオススメです。
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